onlyの位置に迷ったことはありませんか? 例えば「私は車を1台しかもっていない」を英語にする場合、I have only one car.とI only have one car.のどちらが適切でしょうか?
onlyの位置はどちらでもよいと解説されることもありますが、実際にはちょっとしたルールがあります。それは書き言葉と話し言葉の違いです。詳しく解説していきます。
onlyの基本的な位置
ルール1:修飾する言葉の直前に置く
onlyは原則、修飾する言葉の直前に置きます。まず最初に主語を修飾する例を見てみましょう。
- Only he knows the truth.「彼だけが真実を知っている」
主語を修飾する場合、書き言葉でも話し言葉でも主語の前にonlyを置きます。
次に主語以外を修飾する例を見てみましょう。この場合も原則は修飾する語句の直前にonlyを置きます。
- I have only one car.「私は車を1台しかもっていない」
- His father died when he was only five years old.「彼のお父さんが亡くなったのは、彼がたったの5歳の時だった」
実用的にはこのルールだけ覚えておけば大丈夫です。onlyは修飾したい言葉の直前に置くというシンプルなルールです。
ただ、もう少しネイティブっぽく話したいという人は次のルール2も知っておくとよいです。
ルール2:話し言葉の場合は動詞の前に置く
話し言葉においては、ルール1が無視される傾向があります。それは話し言葉ではonlyを動詞の前に置き、そして修飾したい言葉を強く発音して区別するというものです。
- I only have one car.「私は車を1台しか持っていない」
- I only work out once a week.「私は1週間に1回しか運動しない」
太字にしているところが強く読むところです。上記の例文はそれぞれ、I have only one car. I work out only once a week.と言っても間違いではありません。ただ、話し言葉ではonlyを動詞の前に置くことによって、ネイティブっぽい響きになります。
ルール2は主語以外を修飾する場合のみです。主語を修飾するときは、話し言葉でもonlyは修飾する言葉(主語)の直前に置きます。
onlyの基本的な意味
この記事を読んでくださっている方はonlyの位置を知りたいということだったと思いますが、onlyの基本的な意味を整理しておくと、よりonlyの位置を理解しやすくなるでしょう。
(数量などが)たった~だけ【副詞】
- I only have 1,000 yen.「1000円だけもっています」
(他を排除して)~だけ【副詞】
- Only I can fix that.「私だけがそれを解決できる」
~にすぎない【副詞】
- He is only a child.「彼は子供にすぎない」
唯一の【形容詞】
- I’m the only one who can fix that.「私だけがそれを解決できる」
次のような使い方の違いに注意して下さい。
- He is only a child.「彼は子供にすぎない」【副詞】
- He is a only child.「彼は一人っ子だ」【形容詞】